8月の新着ワイン

写真右より

・プティット・シレーヌ(白)2015

2015年のプティット・シレーヌ・ブランは、フランス食品振興会(ソペクサ)のバリューボルドーの辛口白ワインのベスト36に選出された逸品。ソーヴィニヨン・ブラン種80%、セミヨン種20%を使用し、ソーヴィニョン・ブランの爽やかな香りとセミヨン種由来のアプリコットや桃の厚みのある甘い果実味が漂い、フレッシュな飲み口とシャープな酸味が見事にバランスし、すっきりとした味わいの中にほろ苦さのアクセントがあるワインです。海老や貝類との相性がよく、特に柑橘系の香りをプラスしたお料理との組み合わせは最高です。

・レ・オー・ド・スミス ペサック・レオニャン(赤)2011

グラーヴの格付けシャトー、スミス・オー・ラフィットのセカンド・ワイン。メルロー55%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%で、色は密度の濃い鮮やかなルビーレッド。ノーズはチェリーや苺、ラズベリーを想わせるフレッシュな赤果実のアロマに、バニラやスパイスのニュアンスが入り混じった含みを持っています。芳醇で心地よい味わいで、柔らかな口当たり、調和した酸味はエレガントですが、同時に溶け込んだシルキーなタンニンによる力強さも併せ持っています。フレッシュな果実味とスモーキーなニュアンスの複雑な余韻が長く続きます。

・メナージュ・ア・トロワ ピノ・ノワール(赤)2013

「メナージュ・ア・トロワ」はカリフォルニア、ナパ・ヴァレーの「フォリ・ア・ドゥー」が造るサブプロジェクトワイン。このピノ・ノワールはチャーミングで透き通った果実味が素直に広がるいかにもカリフォルニアらしいイメージを持っています。やや濃い目のルビー色。ノーズは熟したチェリー、すみれの花、バニラ、若干のスモークが香ります。味は舌触りが滑らかで、上品な酸と程よいタンニン、豊かで熟したベリー類の果実味のしっかりとした核と、バランスの取れた酸味が印象的で、後味が良く力強い余韻が長く続きます。

7月の新着ワイン

7月のワイン

写真右より

・ シャトー・クラーズ(赤) 2002

1974年にフロンサックに設立された小さな家族経営のシャトー。オーナーのペル・エインセ氏はカベルネ・フランにこだわり、伝統的な醸造を実践しています。このビンテージは、51%カベルネ・フラン、49%メルローで、10年以上の熟成を感じさせるオレンジを帯びた濃いガーネット色と強めの粘性。バニラや黒スグリ、トーストなどの複雑なアロマと丸みを帯びた味わい持ち、豊かなタンニンは、良質なカベルネ・フランの酸味に溶け込んで見事に調和しており、エレガントで繊細なストラクチャーを感じさせてくれます。赤身のお肉、ラム肉などとよく合います。

・ シャトー・デ・ローレ (赤) 2012

フランス、ボルドーのシャトー・デ・ローレは、2004年以降、近代的設備を設置して品質を追求した結果、サンテミリオンにおける有望なワイナリーとなりました。深みのある濃いブラックルビー色、縁は若々しい紫色。カラント、ラズベリー、プラムの強調されたノーズは、オーク、バニラのアクセントを持っています。ミディアムからフルボディで、柔らかくコクがあり、力強い果実味の核を持ち、タンニンによってしっかりとした後味が支えられています。グリルした肉、ソースを使用した肉料理や、チーズの盛り合わせによく合います。GLADDのサクラアワード2017においてダブルゴールドメダル受賞。

・ ホームクリーク・マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン (白) 2016

ニュージーランド、マールボロ&ワイパラ地区、1982年創立の「サザン・バンダリー・ワインズ」によるソーヴィニヨン・ブランです。ここは南島ワイパラで最初にブドウを栽培した家族経営のワイナリーとして知られ、100%自社畑の葡萄で生産されています。中くらいの濃さの黄色。ニュージーランドを思わせる華やかなパッションフルーツの香り。口当たりはまろやかですがボリューム感があり、イキイキとした酸味が楽しませてくれます。ジューシーながら飲み飽きることのないお値打ちソーヴィニヨン・ブランです。