写真右より
・シャトー・マルソー(赤)2006
「シャトー・マルソー」は、果実味が特徴的なボルドー右岸のワイン。モダンスタイルで凝縮感があり、パワフル、複雑味のあるフルボディが特徴。熟したダークフルーツやチョコレート、スパイシーなローストの含みのあるノーズ。風味はタイトなダークフルーツや、しっかりとしたタンニンのインパクトがあります。モダンスタイルですが決して行き過ぎてはなく、バランスのとれた味わいが魅力。豊かで印象的、魅惑的なワインです。ワインインスペクターのスコアは87。
・シャトー・ド・ルイヤック(白)2006
10月に引き続き、11月も白ワインはシャトー・ド・ルイヤックをお勧めします。ボルドーと言うと赤ワインのイメージが強いですが、辛口白ワインもかなり評価が高く有名です。高級辛口白ワインの銘譲地ペサック・レオニャンにおける当たり年、2006年ヴィンテージ。トップノーズはツゲや杜松の木の含み、セカンドノーズは桃やジャスミンの香りが広がります。口に含むとまずフレッシュさが感じられ、その後桃や柑橘系の果実味の核、そして熟成による複雑なニュアンスも感じられ、コクもあり、それらが絶妙のバランスを保っています。後味もすっきりとしていて、まさに飲み頃です!
・シャトー・ド・カマンサック(赤)2009
「シャトー・ド・カマンサック」はメドック・グランクリュ第5級格付け。カベルネ・ソーヴィニヨン主体で、パワフル、重厚な素晴らしいボディが特徴。エッジが紫がかった透けて見えないほどの濃いガーネット色。回してみると粘性も強いことがわかります。上品な香が立ち上り、カシス、ブラックベリー、プラムの果実の香りに、木樽由来のバニラ、ローストの香り、ミントやブラックペッパーといったスパイスの香りが広がります。アタックは硬く強めで、豊かなタンニンに酸味が溶け込み、深いコクのある味わい。格付けワインらしい肉付きと、長い余韻が楽しめる一本です。